2000年11月30日木曜日
2000年11月29日水曜日
BOXにCDを寄贈しよう
卒論に追われながらもフェアウェルの準備は着々と水面下で進めております。最後フェアウェルでどうしても弾きたくて、譜面を探して現代ギター社やら海外の譜面屋やらも当たったのに見つからなかったル・コックのイ短調組曲の『パッサカリア』、とうとう業を煮やした私は龍大の天才採譜・編曲者であるUさんに今日音源を渡して採譜をお願いしました。快く引き受けてくれた彼女に大感謝です。お手数おかけしますがよろしくお願いします。また前々から弾きたいと思っていたアジャーラの『セリエ・アメリカーナ』、実はBOXに譜面があったことに昨日気付き(爆)、まだ弾くかどうかわかりませんがとりあえず譜面はキープしておきました。でもさすがに時間的に無理かな・・・? っていうか、曲名『セリエ・アメリカーナ』じゃなくて『アメリカ組曲』で置いてあるとは不覚だった・・・。
そして今CD-Rが家にあり、そのCD-Rを使ってBOXに私のコレクションの中から特に良質なクラシックのCDを選んで焼いて寄贈しようと計画し、早速今日生協でCD-Rを10枚780円で買ってきました。生協安いです。CD-Rの媒体は某ニ◯ミヤより安い。で、その内3枚は私が個人的に焼きたいCDを焼くので、残った7枚がBOXに寄贈される分となります。できるだけ時代やジャンルの片寄らない選定をしたいなと思い、まずは『David Russell plays 19th Century Music』というCDを焼きました。ラッセルは特に優しく温かい美音で知られるギタリストで、純クラシック畑なら誰もが世界の頂点に立つ一人と認める天才ギタリストです(まぁ彼は純クラシックだけでなくアイリッシュも弾いていて、それがまたよかったりするのですが)。その彼が19世紀の作品を弾いているCD、先日のコンサートで聖帝も弾いていたメルツの『ハンガリ-幻想曲』、レゴンディの『夢』、合奏団でやったメルツの『エレジー』、そして去年の定演でオムが弾いたアグアドの『序奏とロンド』まで収録されているという古典期のCDとしては絶対のお薦め品。明日持っていくので、特に1、2回生の皆さんCFを問わず聴いてみてください。そして福田進一の『シャコンヌ』も焼きます。これも明日持っていきます。バッハの作品集としてはセルシェルのものと並んでお薦めのものです。特にこのアルバムに収録されている『シャコンヌ』と『リュート組曲第4番よりプレリュード』は絶品。一聴の価値ありかと。他には大萩康司の『11月のある日』、ジョン・ウィリアムスの『月とカマキリ』は寄贈が決定しています。他に何にしようかな・・・?
2000年11月27日月曜日
谷 治毅ギターリサイタル
今日の聖帝殿の調子はどうだったのか、それは私にはわかりかねますが、とりあえず舞台袖で聴いていた『ハンガリー幻想曲』には凄まじいものを感じました。私の中では本日一番のヒットです。演奏に格を感じました。『シャコンヌ』は、彼曰く「精神的に一番辛い」曲だそうで、その苦悩がこちらにまで伝わってくるような感じもしましたが・・・。合奏団はね、まぁまぁあんなもんじゃないでしょうか。個人の技量は高い、しかしアンサンブルとしての訓練がもう一つ、というのは尚永ギター合奏団の永遠の過大でしょう(?)。そして三部からは私も客席の上の方で聴いていたわけですが、いやいや彼のアセンシオは凄まじい。『内なる想い』自体弾いてる人間をほとんど見かけませんが、あれだけの難曲を見事に弾きこなす技量は感嘆せざるをえません。さすがですね。それ以降の曲は本人もリハの段階から言っていたように半ば力尽きた感もありましたが、それでも凄まじいものがありましたね。彼がコンクールを落とした時の自由曲は、最後『スペイン風3つの小品』の中の『パッサカリア』ですが、それもちょいと辛そうでしたね。そらさすがにあれだけの大曲を立て続けに弾けばばてもするわなぁ・・・。本人もコンパで「アンコールの時はセーハ鳴らんかった」と言ってましたしね。しかしそれでも最後ダメ押しに『ジョンゴ』を独奏バージョンで弾ききってしまう彼は一体・・・?まぁ私には及びもつかない次元に彼はいるのでしょう。それはちょいと悔しいことでもありますが、認めないわけにはいきますまい。コンパの最後に彼の持つギターの製作者の息子さんが「ギター製作者から見た聖帝に欠けているもの」について語っていましたが、それはこちらとしても大変参考になりました。
とりあえず聖帝殿、今日はお疲れさまでした。プロでやっていく気はまったくないとのことですが、お互いギターは一生楽しんでいきましょう。主席ベーシスト殿、私は今日で合奏団を退きますが、たとえ一人になろうとも今後とも頑張ってガンガン低音を鳴らしていてください。二人とも合奏団の練習の後ウチに遊びに来るのなら歓迎しますよ。他の合奏団の皆さんにもよろしく。
2000年11月26日日曜日
2000年11月25日土曜日
2000年度関西大学定演所感
2000年11月24日金曜日
2000年度奈良ギターフェスティバル
リハの時奈良100年会館のステージに立ってまず驚いたのは周囲ガラス張りの壁。美しいです。アルティのような客席から舞台を見下ろす形のステ-ジで、高い天井に向かってキラキラとガラスが輝いているのです。それはこれまで立ったステージの中でもピカイチの美しさでした。音もまた綺麗に響くんだ、これが。このステージでソロ弾きたいなぁなどと思いつつ、その舞台の空気を満喫してきました。本番はまぁ緊張することもなく、臨時で受け持ったベースソロや目立つベースメロも大きなとちりはせずに滞りなく終え、『ブエノスアイレスの冬』で一瞬アンサンブルが崩壊しかけてドキドキするといった場面も交え、聖帝のソロを「あんたぁやっぱり凄ぇよ」と思いながら後ろで聴き、無事に終わっていきました。私個人の出来はこれまでのどの練習よりもマシだったことでしょう。
そしてその後は尚永ギター合奏団の中で私一人だけ100年会館に残り、ふとしたいきさつで知り合った同志社4回生のバロックマスターと交友を深めたり、BKCの演奏を聴いたりして過ごしました。BKCの皆さんは大半が弦を交換したばかりとはいえちょいと調弦が・・・。他にも色々と言いたいことはあるのですが、まぁあまり口出しするのもなんなので敢えて伏せておきましょう。2週間後の定演を楽しみにしています。そして何故かギターフェスティバル終了後のコンパには私はBKCクラシックギタークラブの部員として参加していたのでした。どっとはらい。
2000年11月23日木曜日
電話を止められて・・・
そう、明日奈良ギターフェスティバルなんですって。しかも明日は一人でバスギター弾かないといけないのにあまり弾けてない。やばいです。こんなところで日記書いてるくらいなら練習しろとの先生や聖帝殿からの声が聞こえてきそうです。というわけで帰って練習しましょう。まだ風邪から完全に立ち直ってなくて結構体力的にはしんどいんですけどね、そうも言ってられませんからね、がんばります。
2000年11月20日月曜日
最後の定演
そして大合奏。楽屋を出ていく前にしんちゃんが「がんばろう!」と叫んだのに気合をもらい、最後のステージに立ちました。となりのシノさんと「これが最後の大合奏だな」と話しながら、部長挨拶で笑いや拍手が起こるのを聞いて待っていました。しんちゃんが入場します。『ア・ラ・ホーンパイプ』の最初の音を出します。その瞬間、何かが私の中で吹っ切れました。しんちゃんを見ると、いつになく豪快にノリノリで指揮を振っています。それでまた気分がよくなり、気持ち良く大合奏を演奏することができました。最後『スペインの花』を弾きながら、これで気持ち良く去っていけるなと思ったものです。しんちゃんに大感謝。アランフェスやブエノスアイレスで精神的に死んでいた私を、しんちゃんの絶好調に振っている指揮が立ち直らせてくれました。やはり指揮者はアンサンブル全体に圧倒的な影響力を持っているものですね。個人的には悔やむことも多かった定演でしたが、最後に気持ち良く合奏がやれたことで定演自体は最後最高の気分で終わることができました。しんちゃん始め現執行部の皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。4回生の皆さんもお疲れさま。4年間僕らはがんばったよ、僕らなりには。これで終わりと思うと寂しいけれど、やり残したことはフェアウェルで爆発させよう。1、2回生の皆さん、来年からは皆さんの番です。素晴らしい定演を作り上げてください。
2000年11月17日金曜日
定演前夜
2000年11月16日木曜日
2000年度龍谷大学ギター部定演
しかし龍大の定演は相変わらずいい感じですね。全員が一丸となって一所懸命にやっているのがいつも伝わってくる。正直若干名を除いて個人の技術レベルが飛び抜けて高いわけでもないのに、アンサンブルになると凄いオーラで迫ってくる力はある種神憑かり的なものの感じます。トレモロきれいでしたねー。あれはヤバイですよ。ウチらの『威風堂々』でのトレモロ一笑に賦されますよ。泣きそうです・・・。部長挨拶で、最後に4回生の名前を全員呼んで、「あなた方の後輩でいれてよかったです」といった感じの台詞を言いながら涙を堪える部長さんの姿は印象的でした。後輩が心からの涙を先輩に向けて流してくれるというのは先輩冥利に尽きるのでしょうね。少し羨ましい気もします。龍大のマンゴレとも一回生会以来の付き合いで、京大の聖帝や工繊の女傑と四重奏のブランデンブルグ6番をやったり、京女の新歓にゲスト参加したり、演劇の前座やったり、自転車壊されたり(爆)と色々やりましたが、こうして皆最後の定演のステージを去り、もう明後日には私の番が来るのだなと思うと月日の流れの早さを感じます。あれからもう3年ですか・・・。まぁ感傷に浸るにはまだちと早すぎますね。龍大の皆さんからはいい刺激をいただきました。とりあえずは明後日の定演です。もう時間は僅かしかありませんが、できることはすべてやりましょう。泣けなくてもいいです。結局本番までに納得のいくように仕上がらなかったとしてもそれもまたいいでしょう。とりあえず自分の中で悔いだけは残さないように。
2000年11月15日水曜日
定演前、昂る精神
最近何かと色々考えることも多いです。多いですが、定演は既に今週の金曜に迫っています。何はともあれやるしかなく、思考より先に行動を、とにかく動けとギターを弾くわけです。そろそろ精神的なテンションも上がってきました。明日か明後日辺りには去年の定演前以来約一年ぶりに私に神が降臨するかも知れません。今年は神が降臨する程の大きな演奏会がなかったですからね。ギタ連定演の時は39度オーバーの熱でフラフラでしたし(苦笑)。まぁ皆さん気を付けてください。
2000年11月10日金曜日
2000年度京大ギター部定演
そう、京大は例年定演の最初に一回生合奏があるのですが、それもなかなかよかったですよ。一回生の皆さん、一回生会で京大に食われないよう頑張りましょう。どうやら京大にはスペイン帰りのギターうまい一回生が一人いるらしいです。多分一回生合奏でコンマスの席に座っていた彼でしょう。確かになかなかのものでした。彼を潰すのはぎぃ助、キサマの役目だ。任せたぞ。そして二回生も何人か独重奏で出演していたのですが、京大の二回生もなかなかうまくなってきてますね。立命の二回生の皆さん、ヤバイですよ。来年京大に持っていかれないよう精進してください。京大の二回生は、今はまだ粗いけど来年以降どう化けるかわからないポテンシャルを感じました。一人二回生の女の子で妙にうまいのがいましたし。しかし『マルボローの主題による変奏曲』は長かった・・・。というわけで来年以降も京大はかなり頑張ってくれそうです。現在の御大である聖帝やセルも健在なら、下も確実に伸びてきている。先輩も安心でしょう。立命も頑張ってくださいね。
さて、ウチらの定演もあと少しでやってきます。皆さん、気合入れて行きましょう!
2000年11月8日水曜日
悲しみと、孤独の音を
今バッハの無伴奏バイオリンソナタが流れています。バイオリンの演奏です。バイオリンの音は時にヒステリックにも思える程深い悲しみを持っています。ギターにはそれ程の音の重さはないようにも思えます。バイオリンの旋律が醸す悲しみの色は、一体どこから来るものなのでしょうか。バイオリンは単音に悲しみを宿し、ギターは和音で悲しみを響かせる、そんな気がします。だから『シャコンヌ』や『サラバンド』などはギターの方が重く、暗く感じられる。逆に『ブーレ』や『プレリュード』と言った単音が主体となりやすい曲ではバイオリンの方が遥かに悲しみが深いように感じられるのです。定演が終わったら、本格的に『サラバンド』を弾きましょう。無伴奏バイオリンパルティータの第1番のものです。それを変にビブラートやテンポルバートを使ってセンチでエロチックに仕上げるのでなく、ズンと威厳のある帝王の音楽として聴かせるのでもなく、どこまでも悲しく、重く、暗く、虚しさすら感じられる程に、あとを引かずにスッと消える儚さと、すべてを拒絶していくような孤独をもって弾きましょう。それが私の求めるもので、求めても充足し得ない逆説的なアイデンティティなのですから。少しずつ、悲しみと孤独を私自身の心と身体に満たしていけるように。